10代のはじめから少しぽっちゃりしていた。
たぶんストレスの多い幼少期であった。
いつも誰かと比べていた。
妹、友達、私にとって身近な同性は
いつも比べる対象であった。
大きく劣っているわけではないが、
ほんの些細な欠点が、
私を孤独にしていた。
私を劣等生にいていた。
あの頃の自分に言ってあげたい。
生きているだけでいいんだよ、
勝ち負けなんて必要ない、
たった唯一の、自分だから
金子みすずさんの詩が好きだった私は、きっとどこかで気付いていた。
私と小鳥と鈴と、
みんなちがって、みんないい
私は私
私の心の曇りは、10代半ば、そして20代になって、
どしゃぶりの雨に変わった。